2018年1月29日月曜日

エチオピアのミステリー5 巨人は実在したのか



<エチオピアのミステリー>





巨人の骨は世界各地で見つかっていると言われています。




巨人が実在していれば、世界各地の巨大建造物の謎のいくつかは説明できるのではないかと思います。
エチオピアにも、当時の人間の技術では考えにくい建造物があります。



1世紀から4世紀ごろに栄えたアクスムに建っているオベリスク群。
一枚岩から造られたものとしては世界最大。倒壊しているものもありますが、最大のものは33メートル、重さ520トンだそうです。

建設機械もない時代に?

人間には絶対に不可能とは言い切れませんが、
巨人がいたらヒョイっと建ててしまいそうです。

巨人は実在したのか。
捏造説もありますが、ずいぶん前から言われているにも関わらず、なかなか正面から検証しようという動きがないように思います。

巨人が実在した証拠は隠されている、と言われています。

もしこれまでに発見されたと言われている巨人の骨は全部捏造で、隠されたわけでもなんでもないとします。

これから先、巨人の骨が見つかったらどうするか?

やっぱり隠すと思います。


隠さなければならない理由としてよく言われているのは、

「歴史が変わってしまうから」

「教科書を書き換えなければならないから」

歴史が変わってしまうことなんて問題ではないのです。
固定された歴史に守られているのは、権力や権威にすがりついている人だけです。

「弱者が頼りきっている信仰を揺るがしてしまうことが可哀想」という連想をさせるような表現をしていますが、人間はそんなに弱くないです。

特に信仰心の篤い人は人間が発明した理屈よりも、真実に関心があるはずです。
間違った歴史を信じて、過ちを犯してきたとしても、嘘の上で生かされていることの方がよほど残酷だと思います。

過去の議論に費やした労力が無駄になるから?

真実よりも損得を優先させる人間は、立派な理屈を語っていても、もはや正義ではない。
この時代の恐ろしいところは、権力者が自分を擁護しなくても、教育やメディアを使って「常識」を植えつけておいた庶民が、勝手に権力者を擁護してくれるところです。

まぁ、でも、巨人がいた証拠を突きつけることもできないし、下級市民の妄想です。

ただ、「歴史が変わる」という抽象的な表現が本質を分かりにくくしていますが、最大の理由は『エノク書』です。




『エノク書』以外の聖書(『創世記』や『民数記』)の中にも巨人(ネフィリム)は登場していますが、巨人について詳しく書かれているのは、『エノク書』と『ヨベル書』なのです。

『エノク書』も『ヨベル書』も、エチオピア正教の聖典ですが、カトリック・プロテスタントからは、偽典とされています。

『エノク書』『ヨベル書』の物語では、禁じられているにもかかわらず、天使たちは地上に降り、人間の女と交わりました。そして生まれたのが巨人です。巨人らは地上の資源を食べつくし、人間も食べました。堕天使たちは人間に知恵や魔術を教え、人間は道を外れていくことになります。神は大洪水によって堕落した世界を滅ぼしました。

そして話は飛びますが、『エノク書』には、世界の終末に関する物語が書かれています。
メシアが現れ、人間選別が行われます。地上の王の正体は堕天使であり、焼き尽くされます。


『創世記』には、人間の女と天使が交わり巨人が生まれたことや、その後に人間が道を外れていったことは書いてありますが、それは天使たちの罪であり悪行であったとは書いていません。

『エノク書』によれば、巨人が生まれたことも、人間が堕落したことも、大洪水の原因も、全ては堕天使の罪によるものなのです。

そして、世界の終末に裁かれる堕天使は、今の地上を支配している王たちということになります。

前回書きましたが、死海写本に『エノク書』が含まれていたことは、イエス・キリストが生きていた時代には、『エノク書』は読まれていた可能性を示しているのです。

巨人の実在に注目が集まれば、人々は再び聖書と向き合い始めるかもしれません。
そこで、巨人の記述がある『エノク書』にも目が向けられます。

ヨーロッパで発展したカトリック・プロテスタントの聖職者たちが、『エノク書』を切り捨てたままの聖書を聖典とし、人間を間違った方向へ導いてきた「堕天使」だと気付かれることを恐れているのです。

彼らは世界史の主役として君臨し、この世界の開拓者であるかのように思われています。

世界のシステムはうまく機能しているように見えますが、様々な問題を起こしています。世界の貧困も紛争も、彼らがつくりあげたシステムの上で起きている問題です。


巨人から『エノク書』、『エノク書』から堕天使。
その想像力は、イエス・キリストの教えを守ってきたエチオピアを照らすのではないかと思っています。

どちらが正統でどちらが異端か、気付くはずです。

「神の存在が変わる」とも言われていますが、これも分かりにくい言い方です。
世界を支配している人たちが主張してきた「神」が偽物だとバレる、ということです。




―笑われていこうぜ、75億分の1の人生―