2013年12月23日月曜日

キベラスラムで生きるHIV+女性のグループ[Power Women Group]

ケニアのキベラスラムに、Power Women GroupというHIV⁺の女性の団体があります。







キベラスラムで生活する女性のほとんどは深刻な貧困の状態にあります。

また、HIV感染しているということは地域で生きていくことを難しくします。

HIV感染した人に対する理解や知識を持っていない地域の人が多く、差別や嫌がらせの対象になりやすいのです。


教育を受けることもなく育ち、収入を得ることは難しく、子供はたくさんいます。


貧困、精神的な苦痛、生き辛さに打ち勝つため、Power Women Groupは結成されました。



Power Women Groupは本当に素晴らしい団体です。



HIV+の女性同士で集まって、地域から嫌がらせを無くしていく

キベラスラムで育ち、HIV感染した女性が、地域で生きていくことはとても大変なことです。

同じような環境で、同じ悩みを抱える女性同士で集まり、互いに励まし合うことには、とても大きな意味があります。

苦しいのは自分1人じゃないことを認識し、気軽に悩みを打ち明け合うことのできる仲間を持ったことで、どれほど気持ちが楽になれたことでしょう。

仲間と集まって会話を楽しむ。集団になったことや、明るく生きている姿を地域に示していったことで、次第に地域の人の彼女たちを見る目や接し方が変わってきました。




支援に頼らず、収入を生み出していく

最初は特に決まった活動をしていたわけではありません。20人のHIV感染したキベラスラムに住む女性が集まっただけのグループでした。

彼女達は週2回集まり、おしゃべりをしている中で、あるアイディアが生まれました。

ミーティングの時に、10ケニアシリング(日本円でおよそ12円)ずつ出し合い、貯金をしようというものでした。

ミーティングは週に2回。3カ月後には3,000ケニアシリング(およそ3600円)を貯めることができました。


この3000シリングでビーズなどの材料を買い、レッドリボン(HIV感染者への差別や偏見の解消、AIDS蔓延防止のシンボルマーク)のバッジを作り、World AIDS Dayのイベントで販売しました。




その後も彼女たちは毎週貯金を続け、6か月後には7000シリング(8400円)を貯めていました。

そのお金でさらにビーズや裁縫道具などを買い、ネックレスや、イヤリングを作って販売しました。

今ではPower Women Shopをオープンし、Tシャツ、バック、ブレスレットなど500点を超える商品が店に並んでいます。












商品を売ったお金でショップの運営費や材料の購入費に充て、残ったお金を月末にメンバーは収入として受け取ります。

また、一部はメンバーの誰かが病気に掛かったり、苦しい状況に陥ったときのために貯金しています。


今でもミーティングは週に2回行っています。



スポンサーを全く募らず、自分たちの力でここまで来ました。


Power Women Group のTシャツにはこう書いてあります。

「SAYING NO TO DEPENDANCY」  (正しいスぺルはdependency(依存)ですが)


私たちは依存しない、自分たちの力で苦境を乗り越えるんだっていう力強いメッセージを感じます。







成功しているように見えてしまいますが、作れば売れるわけではなく、Power Women Groupでの活動で生活ができるほど、収入はなく、不安定です。


実際に僕が滞在していた間も、商品を買っていく人は1人もいませんでした。


地域の人もお金がないので、買ってくれるのは、ボランティア活動などで現地を訪ねてくる外国人だそうです。



楽しそうに働くメンバーの女性
1つ1つの商品も300シリングや500シリングと安く、売れても大した収入にはならないのです。


生活していくための収入が必要な彼女らは、毎日Power Women Group のショップで働くわけにもいかず、出勤は日替わりで、当番制です。


パートタイムのような働き方です。








毎日3~4人が出勤し、ショップの中で製作活動をし、商品の販売を行っています。



商品の質は本当に高く、全て手作りというのに驚きます。













絆の深さ

同じ悩みを抱える女性同士、絆は相当に深いようです。
ショップに出勤してきたメンバーが他のメンバーと会ったときの嬉しそうな姿や、会話を楽しみながらアクセサリー作りを楽しんでいる姿がとても印象的です。


団体の女性の家庭へ2日間泊めていただき、これまでにあったストーリーを話してくれました。


メンバーの娘が死んでしまったあと、彼女を元気づけるために毎日交代で家を訪ね、寄り添って
話を聞いてあげていたこと

メンバーの誰かが死んだときは、彼女たちの誰かが子供を責任を持って育てることを誓っていること


十分な教育を受けてこなかったことや、優しい性格から、騙されやすいメンバーもいます。これまでにも貯めていた僅かなお金を騙し取られたメンバーもいるようで、お金を使うときは、メンバーに相談してから決めるなどのルールも作っているようです。





お互いの食生活(きちんと食べたか)や、お財布事情も理解し合い、励まし合っています。



















明るく生きていること

彼女たちの直面している生活の苦しさは、とても笑っていられるようなものではありません。

Power Women Groupのメンバーの明るさや力強さに驚きました。

彼女たちは貧困と戦っています。

話すこと、笑うことをやめた時は、貧困に負けたときなんだと、強く感じました。




キベラスラムに置き去りになった僕を家に泊めてくれて、親切にしてくれた皆さん。明るく貧困と戦っているPower Women Groupのことが大好きになりました。









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