2013年6月6日木曜日

日記①クレムソンが語ってくれたハイチの真実

一緒に活動中のクレムソン(左)とジェームス(右)

出稼ぎ労働者

ハイチの人口は1,000万人ほどですが、400万人は海外に住んでいるようです。300万人は北米(アメリカ、カナダ)。100万人はヨーロッパやアフリカ、アジアなどに住んで、海外で得た収入をハイチで生活する家族へ送っているようです。
戸籍管理がしっかりされているわけでもないので、人口も実はよく分からないのです。
そのほとんどがポルトーフランスに住んでいるのは間違いないようです。
実は、2日間ポルトーフランスの市街や、最も貧しく危険と言われているソレイユ市へ行きましたが、80%が貧困状態と言われている割には、ガリガリに痩せて弱っているような人はほとんど見ませんでした。



誘拐、殺人がビジネスとして成立しています。

金を出しているのは先進国の人間やハイチ政府関係者などのお金を持っている人たち。

政府の崩壊具合も半端じゃないようです。政府の腐敗は、役人の精神が未熟だからというわけでもなさそうです。何の外交カードも持たないハイチは、先進国との関係においてはどうしても弱い立場になってしまいます。権力者との取引で常に不利な状態に立たされます。いろんな意味で政府が弱いと言えます。

先進国の人間が豪邸のような別荘をいくつもハイチで所有しています。誰も住んでいない豪邸がいくつもありますが、税金の掛からないハイチで投資目的に所有しているものだそうです。富が分配される社会構造が成り立っていないので、搾取と呼んでいいと思います。


それにしてもクレムソンは頭がよく、いつか大学で国際関係の勉強をしたいと言っています。
いつまでもハイチは支援に依存していてはいけないこと。
持続性のあるビジネスとしてのモデルを構築する必要があること。
ハイチ人、テントキャンプで生活する人達を雇用できる体制を作っていきたいこと。
について熱く語ってくれました。


今、クレムソンはJTJの活動とは別に、オンラインでクレオロ語教育のためのサービスを運営したいと考えており、僕もこのサービス立上のために、この1か月でできることを手伝うことにしました。

ハイチ人であることで、現地での他団体を巻き込んだフィールドワークがうまくいかなかったこともあるようです。

僕は日本に生まれたおかげで、好きなことをやって生きてられますが、ハイチに生まれて夢を叶えることや、障害を乗り越えていくことの難しさ、そこにある巨大な壁に気付いたときに、一番傷つくのは、何かに挑戦している人や、志の高い人なのだろうと思います。


クレムソンはハイチの真実を話してくれた後、少し涙ぐんで、悲しいと言っていました。